一次試験の結果は、二次に持ち越されずリセットされるのかですが、まずリセットで間違いないと思います。一次最低点近くで最終合格している人が多くいることや、45問中40点以上を取っていながら最終不合格になっている人が多く見られるからです。また一次の結果が色濃く反映されるのであれば、一次合格者を最終合格者の数倍以上も出す必要がなくなってきます。
一般的な試験では、最終判定で一次の結果が反映されます。面接ではあまり差がつきません。A,B,C,D,E判定のうちD,Eが即不合格となり、残りはほぼB,C判定となります。したがって一次の結果が、最終まで大きく影響するわけです。ところがこの試験でそのような方法が取られているとしたならば、「一次最低点近くの人が多く最終合格者できた」ことは通常ありえないことになります。これを実現させるには、一次高得点者をことごとくD,E判定にして、点数の低い人に「お鉢を回す」しかなくなってきます。
なお国家Ⅲ種税務については一次の結果も反映されます。この中途採用者選考試験とはシステムが似ているようで全く異なります。
関東甲信越のうち「関東信越」ではないかと思います。この地域は新潟・長野を除けば、北海道や九州のように地元志向が特に強いわけでもなく、都会と田舎が交じり合った中途半端な感じを受けるのが原因かもしれません。東京局のように、転勤があってもほぼ引越せずに済むというわけにはいきません。埼玉県の人ですら、東京局を希望する場合も多いようです。
また地元の局をあきらめるならば、次に思い浮かぶのはやはり東京局となるでしょう。したがって東京局の場合は、採用者数が多くても受験者数も増えることとなり競争率は高くなります。
一次試験はかなりの欠席者がいます。平成20年のデータですと、申込者3,542名に対し一次受験者は2,378名で出席率は67.1%でした。教室や地域、その日の天候にもよりますが、欠席率は2~3割とばらつきます。二次試験では欠席する人は1割程度といったところです。
関東甲信越での、最終合格者の「関東信越」「東京」の振り分け方ですが、二通りの方法が考えられると思います。
A.関東甲信越で一括して合格者を決める。その上で「関東信越」「東京」に振り分ける。
B.関東信越、東京でそれぞれ合格者を決める。
まずBの方法が取られていると思います。すなわち別々ですので、一次試験の最低合格点から「関東信越」「東京」で違ってきます。点数は一般的に「東京」のほうが高いです。二次の面接も「関東信越」は「関東信越」だけ、「東京」は「東京」だけで行われます。したがって「東京」で希望したのに「関東信越」になったというのは、、最終調整の段階で、レアなケースだと思われます。
日商簿記2級を事前に取得していると、二次試験で有利なのかですが、「多少なるかもしれない」という程度です。大きな武器とはなりません。実際に2級を持っていて、二次落ちしている人もいます。簿記資格の習得は普通科研修の要であり、多くの時間が割かれます。全く知識のない人を簿記2級合格へ導く、「自信のカリキュラム」となっています。ですから敢えて持っていなくともよいということです。ですが面接の際、話のネタとしては取得しているほうが話を進めやすいかも知れません。
それはありません。年齢制限ギリギリ、すなわち入省時40歳の人も合格していました。私が見た限りでは、「まんべんなく」というよりは、どちらかというと35歳以上のほうが多かったように思います。
人それぞれです。アルバイトを含め、全く職歴のない人もいます。要はどうして今まで職についていなかったのか、面接で説明できればOKで、経歴はあまり関係ありません。
経歴も元会社員、自営業といろいろです。ただ前職が公務員(国家、地方問わず)だったという人が多いような気がしました。とりわけ郵便局員だったという人が随分多く感じました。これは「公務員にこだわって旧郵政省、総務省郵政事業庁に入ったものの、民営化されたので魅力がなくなった」という人がいるからかもしれません。
繰り返しになりますが、「今まで会社で経理の仕事をしていて、日商簿記2級も取得済、1次試験は教養45問中、40問正解だった」人も、「今までアルバイトしかしたことがなく、簿記の知識もまるでない、1次試験は29問しか正解できなかった」人も面接前の評価は同じです。むしろ前者の方のほうが、自分が優位にたっていると勘違いして思わぬ墓穴を掘ることが多いので注意が必要です。この試験は即戦力を期待して採用する「経験者採用選考試験」ではないことを認識しておく必要があると思います。
やはりほぼ大卒です。旧帝大、国公立、早慶上智、マーチ、関関同立などが標準ですから驚きです。ですが高校卒の人もいます。ですので前職同様、学歴も最終合格には全く関係ないといえます。
面接後、最終合格発表までの間に、意向確認の電話があるのかですが、ある人にはありますし、ない人にはないです。次の4つのパターンが考えられます。
①電話がかかってきた、でも最終的に不合格だった
②電話がかかってきた、最終的に合格だった
③電話はかかってこなかった、やはり最終的に不合格だった
④電話はかかってこなかったが、最終的には合格だった
確実にありえるのが、②、③及び④です。電話がないことを不安に思う方もいますが、④のパターンは確実に存在します。残りの①のパターンですが、掲示板などの書き込みには一応存在しました。ですから電話があったからといって、合格を確信するのは時期尚早です
し、電話がないからといってあきらめる必要もありません。